湿度計もセンサーを使うのが主流です

昭和生まれの人達では、湿度計といえばすぐに頭に浮かぶのが、教室の片隅に据え付けられている寒暖計です。赤く着色されたアルコールが透明なガラス棒の中に封入されていますが、全く同じサイズのガラス棒が垂直に二本並べられています。その一つの先端には、水分を含ませた脱脂綿などが巻きつけられています。つまり空気中の湿度が低い時には、脱脂綿に含ませている水分がどんどん蒸発しますので、そのぶん気化熱が奪われてしまいます。

これが昔の計測システムです。現在、食品工場や製品の製造工場では、作業環境の状態の記録が要求されています。関連する法律によりますと、食品工場や製品の製造工場で、生産工程に使われるような計測器はJCSS校正で認定されたものを使わなければならないとされています。現代は、IT技術とコンピューターの時代です。

温度計や湿度計もセンサー付きのものを使うのが主流となってしまっています。これには二つのタイプがあります。計測値の読み取り部分とセンサーが直結されているタイプがひとつです。もうひとつのタイプではセンサーと計測値の読み取り部分が長いコードで接続されています。

どちらのタイプを使うべきなのかは、ひとえに、計測される作業現場の環境に依存します。いずれにしても、これらの計測器はJCSS校正で認定されたものを使わなければなりません。心配は要りません。現時点で言えることですが、ひとたび湿度計などの計測器がJCSS検定で認定されれば、それは計測器の寿命が尽きるまで末永く使うことができます。

法律で計測器のJCSS検定の頻度が定められていないからです。

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