生産工場に設置されている湿度計センサーの役割

我々人間が心地よいと感じる気温は、20~25度です。

世界各地を見てもこの快適な気温を約半年間以上も記録する国は日本のみで、世界でもっとも過ごしやすい国に選ばれたこともあるほどです。ところが昨今は地球温暖化の影響を受けて毎年夏になると国内の至る所で40度近い気温を記録するようになりました。さらに太平洋上の海水温も上昇しており、南から暖かく湿った空気が流れ込むことで、年間を通して湿度が80%以上にもなっています。

体感温度は湿度とも密接に関係しており、環境省では適切な温度管理をするのは湿度計も必ず設置することと表記しています。1990年に改正された労働基準法では、生産工場内では規模に関係なく湿度計・温度計センサーを設置して労働環境における室温管理に努めることを事業所に義務付けているほどです。湿度が年間を通して80%以上にもなる昨今の日本では、温度計センサーによる客観的な湿度測定が必要不可欠といえるでしょう。

湿度計センサーは一般家庭向けのものも家電量販店で販売されていますが、生産工場に設置されているものとは役割が異なっています。生産工場向けの湿度計センサーはフロア内に備わっている空調機と連動しているのが特徴で、全自動で空調機を操作するための温度管理システムです。これによって24時間常に快適な職場環境を作りだせているという訳です。一方、家庭用の湿度計センサーはあくまでも湿度の測定のみに留まっており、観測機器ということに主軸を置いているのが特徴になっています。

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