かつて物を温める場合には鍋やフライパンにガスを使って火をおこして行っていましたが、今は電子レンジやオーブンなどの電子機器が家庭の調理器具として登場し、価格も高くはないので重宝しています。
電子機器による調理は時間や設定温度を細かく正確に決められるので、料理に不慣れな男性でも温度管理を正しく行うことができます。そのためインターネット上に掲載されているレシピを見れば、手順が複雑でない限り再現ができ、おいしい料理を楽しむことができます。
料理では美しくおいしそうなソースや派手に火を使った調理の場面が目を引きがちですが、素材の保管や調理において、正しく温度管理を行うことが最も味を引き出す上で重要なことです。それを行ってきたのが名料理人であり、有名レストランのシェフなのです。
電子機器の発達によって、プロの腕すべてが再現できるわけではありませんが、肝となる温度管理の部分は素人でも正しくできるようになりました。一方で料理がボタンを押してできあがるまで待てば自動的に完成するという方法のみでできあがるものにしてしまうと、腕によりをかけるところがない味気ないものになってしまいます。仲の良い仲間と楽しみながらおいしいものを完成へと持っていくプロセスも料理には大切です。仕事と同じように単純工程のような機械に任せるべきところは機械に、勘が必要な技術的な部分は人間に、と分担して進めることがこれからの調理には必要となります。