高性能なCPUと大容量のメモリを搭載したデスクトップパソコンは、抜群の演算能力を誇ります。
重たいグラフィックソフトや3DCG制作ソフトも難なく操作でき、クリエイティブな作業が捗ります。一方で演算能力が非常に高い製品は、熱を帯びやすいのがネックです。高解像度の印刷データを編集したり、複雑な物理演算を伴う3DCGを制作すれば、パソコン本体に熱がこもり、ファンがフル回転して冷却を開始します。いわゆる外気温が低い季節であれば、本体に搭載された冷却装置だけでもパソコンの熱対策は十分です。
一方で夏の季節は外気温が非常に高くなり、パソコンには過酷なシーズンとなります。高性能なパソコンが複数台設置された企業のオフィスでは、温度管理が不可欠です。複数のクリエーターが集中して作業を進めれば、室内の気温はみるみるうちに上昇します。冷却装置のキャパシティを超える程、周辺が熱くなると高性能パソコンが故障したり、熱暴走を避けるためパフォーマンスを自動的に減退させます。
そういったリスクを避けるためには、部屋の温度管理が不可欠です。外気温が上がり始めた段階で、エアコンの設定温度を下げたり、空調設備をフル稼働させて熱がオフィスにこもる事態を避けなければいけません。温度管理を怠ると高価なクリエイティブ用パソコンの寿命が短くなったり、突然壊れてしまいクリエーターの仕事が中断したりと、様々なトラブルが発生します。梅雨から真夏のシーズンは特に高温多湿な日が連日するので、温度管理には細心の注意を払い、惜しみなくエアコンや空調設備を利用した方が結果的にお得です。